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2009年07月02日
タク先生◆樹るう先生対談 後半
[ 日記・コラム・つぶやき ]
「かわいい」という感覚をもつためには?
寺門: ねえ(しみじみ)![]()
だって、ただ生きるというだけの意味で言えば、
同種間で生まれた赤ちゃんをバリバリ食っていれば
死なないで済みますよね?
ペンギンなどにしたって、
わざわざ面倒な陸上をバタバタ行って泳いで魚を獲って、
エサとして子供にあげるわけじゃない![]()
ちょっと狂ったペンギンがいて、
そこらへんの幼いペンギンとか、卵とか、
バリバリ食べちゃったっていいわけです。
でもどちらかと言うと、
自然界でギリギリの生活をしている彼らはやらないのに、
余裕のある人間の方が、かえってそれをやるというのは、
たぶん何か感覚的なもの、
体感的に納得ができる何かが、
やらない方にあるのだと思う![]()
エサをあげて保育する本能が満たされたりとか、
その獲ってきてあげる作業が、
実はちょっと体感的に快感だったりとか。
彼らは生きることに伴う労働を、
いとわずにやりますよね![]()
樹: そうですね(しみじみ)![]()
寺門: うん。
人間は、生きることに伴う労働をするのが面倒くさいので、
楽にしようという方向性で、近代文明を進めたけれど、
楽にした分、
きちんとそれを享受できているのかと言うと・・・。
うーん・・・(考え込む)![]()
そうすると、やはり「かわいい」と感じられる感覚、
例えば、ぬいぐるみがかわいいとか、
そういった触感的なかわいさから入って、
とりあえず「かわいい」ということに対して、
もう少し時間を割き、エネルギーを割き、
自分の想像力を駆使することが大事ではないかと![]()
だから、例えば、るう先生の漫画を読んで、
その自分の中で作り出せない想像力を漫画を通して見て
「かわいい」と思えることで、
自分の中にその「生命体として必要なかわいい感覚」を、
呼び起こされるのが、よいというのかな![]()
樹: ねえ・・・![]()
「日本人はそんなに愛がなくて殺伐としている」
といいますけれど、
みんなもうネコが大好きでかわいがったりとか、
かわいいものがブームになったりとか、
私みたいな者の漫画がそこそこ売れたりとか、
やはりみんな、実体験する場がなくても、
そういう自分の「かわいい」という感覚を、
どこかに発散させたいというか、発展させたいというか、
そういう感覚を、ちゃんと持っていると思うんです![]()
だから、頭のよい人たちは色々心配するのだけれど、
あまり心配することもないのではないかなあ・・・と
私は思います。
みんな、ちゃんと持っているじゃん、みたいな。
寺門: かわいいネタで何とか盛り上がろうとしている、
ってことですよね![]()
樹: (うなずく)そうですね![]()
「かわいい」と感じる感覚は、パワー
寺門: 本能の三大要求というと・・・![]()
樹: 食欲、性欲、睡眠欲ですね![]()
寺門: そう、それプラス、
俺は「かわいい欲」ってあると思うの![]()
樹: あります、絶対あると思います![]()
寺門: (嬉しそうに)ねー、そうだよね![]()
だから盲点なのよ、
この「かわいい欲」というものを、明文化していないところが、
人間の今の弱点だね。
樹: 何かこう「かわいい~!」と思っていたいというか![]()
寺門: 例えば、自分の命を捨てても、
ということが起こる理由というのは、
この子がかわいいからとか、
お姫さまを守るために命を投げ出すとか、
ディズニーの王子さま系のものも全部そうだと思う![]()
樹: 「かわいい」は現代のキーワードだと思いますよ。
「Japan Kawaii」という言葉もあるし![]()
寺門: るう先生が「私、こんなものを描いているんですよ」と、
ご自分の漫画を持ってきて下さったとき、
あまりにかわいくて、目と心臓が飛び出した感じがしたんです。
僕は、かわいいものを見ると、超人的パワーが湧く![]()
対象は何でもいいんです。
人間、仕事、漫画、何でもOK。
かわいいものを見ると、
僕の「かわいいモード」にドピャっとチャージが入る![]()
例えば、どう転んでもむなしいことがあるとしますよね。
土砂降りの雨の日に仕事でへとへとに疲れて事務所を出て、
やっと家に着いたのに、
鍵を忘れ、携帯電話も同時に忘れてしまったとか![]()
樹: それは悲しいですね![]()
寺門: でも事務所に
ポヨのぬいぐるみが置いてあることを思い出したら
(注:タク先生は、るう先生の「ポヨポヨ観察日記」に
出てくるネコのポヨの大ファンです)、
鍵と携帯を取りに帰る元気が出る![]()
樹: それは先生に
ポヨのぬいぐるみをプレゼントしなくては!!(笑)![]()
寺門: 対象が人間である必要はないんですよ。
明確にかわいい、愛する対象があればいいんです。
かわいくてうっとりするものがあれば、人は大丈夫です![]()
<完> 最後までお付き合い下さり、ありがとうございました!
現在「本当にあった笑える話」8月号(ぶんか社)、好評発売中です。
連載中の寺門琢己原作、樹るう漫画「骨盤学園DEポン」は第5回、
濃いキャラが続々登場です!![]()
「からだコラム」は今回はお休み、
お2人が盛り上がって弾んだ、別の対談が掲載されています![]()
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